こんにちは。東杜観光です。
いよいよ天気予報に雪の気配がチラついてきた盛岡です。
冬タイヤへの交換など備えはOKですか?
この週末、そんな晩秋を楽しみに桜山のもりおか歴史文化館へお邪魔させていただきました。
入口前は真っ赤に色付いていました。
紅葉もここらがピークかと。
もりおか歴史文化館へお邪魔したのはこちら
企画展
「岩手・盛岡 漆の釣具展」
岩手の伝統工芸である漆加工品。
その一つである釣具を作る職人さんの展示会でした。
ご案内してくださったのは今回の企画展の出展者で、
釣り竿職人さんでご自身も作った竿や仕掛けで釣りをされる
石澤和竿毛鉤工房の三好さん。
美しい漆で塗られた輝く釣り竿。
漆はもちろん岩手浄法寺産。
もちろん釣り竿の素材である竹も岩手県産。
竹と言っても皆さんが思い浮かべる竹よりずっと細い竹。
刈り取ってから釣り竿に加工されるまで乾燥させるだけで最低でも3年はかかるそうです。
細い竹を加工して手元の太いところから竿先に向かえば向かうほど
どんどん細くなっていきます。
竹なので中の節をくり抜き、差し込んで繋いでいくんだそうで、その差し込み精度は相当な技術を必要とするんだそうです。
一番先端になると毛ほどの細さになります。
私の指と比較するとこの細さ!
これが繋がって一本の釣り竿になるとか変人の技ですよ!(褒め言葉
餌替わりの毛鉤も展示していましたが、複数種の鳥の羽を加工して作るんだそうです。
展示品以外の三好さんが実際に使用する私物の毛鉤も見せていただいたんですけど
これもう虫じゃん!
ルアーも展示されていたんですけど、表面がすごくキラキラしているんですね。
なんとその材料は螺鈿!中尊寺金色堂とかに使われているアレです。
ものすっごい高級品ですよ!
この眼に似せているのが、カメラをどう角度を変えてみても
どこからでも眼が合う!見られてる!
実際水槽に入れて実演もしていただいたんですが、水面に浮くものや
水槽の底まで沈んで浮いて来ないものまで、素材や形によって用途が違うんだそうです。
これ、釣りの餌を入れる餌入れ。
これも全面螺鈿貼りなんですよ。
虫とか魚の餌を入れる入れ物が漆と螺鈿って!
もうちょっと大事なものを入れようよ!
って心の中で思ってしまいました。
これらの釣具は展示だけでなくご購入することも可能です。
釣りって大人の楽しみというか、
これはもう貴族の嗜みじゃないか!?
いや、道具は高ければいいってもんじゃないのよ!
大事なのは腕よ!(負け惜しみ
こんなとても貴重なものが無料でご覧になれる企画展
「岩手・盛岡 漆の釣具展」は11月24日まで
もりおか歴史文化館入口ロビーで開催中です。
もりおか歴史文化館さんのHPはこちら↓
https://www.morireki.jp/
MAPはこちら↓